モチベーション
劇団昴『アルジャーノンに花束を』の首都圏での演劇鑑賞会公演が10月22日に終演しました。
終演後、とたんに体調を崩し、しばらく身動きとれませんでした…。
今は12月に上演される、劇団昴サードステージ公演『8月のオーセージ』の稽古に励んでいます。
…本当に、世の中には目眩く才能を持っている人がたくさんいる…、僕が今まで出会ったことがなかっただけで。
本当に、自分が憐れに思えるくらい。
何とか、そういった方々のいる領域で演劇をやれるようにならないものか…?
いや、今までお世話になったり、共演した方々の才能に、驚かされ、尊敬し、共に時間を過ごせたことを幸せに思っている。
ただ、新しい才能に出逢う度に、自分のどうしようもない小ささを痛感するのだ。
その痛みは、ずしりと僕にのしかかるけど、刺激的でもある…。
出逢えたことは幸福でもある。
這い上がらねばというモチベーションを貰える。
何とか、なんとかなりたい、なっていきたいと強く思う。
歩くことについて
一日一歩
三日で三歩
三歩進んで、二歩下がる
この有名な歌のフレーズは、物事の本質を本当に突いていると思います。
そして、このフレーズのおかげで、何かに失敗したり、良くない結果が出てしまったとしても、少し救われる様な気がします。
良くない日があっても、しゃあないか、と。
只この歌は、前に歩いている事が前提としてあります。
何とか前に進もうと、苦心している人にのみ当てはまるのです。
止まっていたら、自分でも気が付かないうちに、どんどんと後退してしまうのでしょう…。
そう考えると、怖い歌だな。
後退し続けていった先に、どんな景色が見えるのか、個人的には興味がありますが…。
ともあれ、今の僕は、前に歩いて行くという選択をしようと思います。
(後ろに歩み進んでいくという選択もできます。
追い風を受け、それはそれは爽快なスピードで下がって行くのだろうなぁ…)
望む循環
「(あいつは)なまじっか知識があるから、自分の考えに勝ったり負けたりしている。」
本当に、人間の心理をピシャリとついていると思います。
特に僕の様な、考えすぎる奴の心を。
現在、昴公演『アルジャーノンに花束を』首都圏の演劇観賞会巡演の真っ只中です。
劇中、「誰も彼もくだらん迷路で右往左往してる惨めなネズミそっくりだ」という主人公チャーリー・ゴードンの言葉があります。
僕は毎公演この言葉を喋ります。
僕は演劇をくだらんとは思いませんが、迷路で右往左往してるのは、今の僕を表しているのかも知れません。
…果たして僕らは進歩しているのか?
…迷路の中で、同じ回廊を右往左往しているだけじゃないのか?
これすらも、土方歳三から言わせれば、自分の考えに勝ったり負けたりしている、自分の脳みその中だけでぐるぐる同じところを回っているだけという事になるのでしょう…。
自分の中だけでぐるぐるせず、それを外に、相手に渡していかなくては健康的でない。
…それは時に迷惑かも?
いや。迷惑をかけることを恐がって踏み出さないのがいちばん迷惑だ。
群れ。
無言の圧力…、というものがあります。
一人ひとりに、その意思はなくとも、寄り集まって、集団でゆっくりボンヤリと襲ってきます。
一人ひとりが、そんな気はない…、という所が厄介です…。
下手すると、こちらは黙殺されてしまいそう。
無言の集団に、殺されてたまるか…!
そう心を励まします。
強くなくて良い、柔軟でありたい。