言葉よ、染み込め!
長きに渡ってblogを書いてませんでしたが、
やっと、書く意義が僕の中でが見つかりましたので、
再開しようと思います。
いまの僕は、
あと二週間で、電動夏子さんの舞台本番です…!
ですがその前に、今週の日曜に、とある撮影があります。
某企業さまの、社員向け教育映像の撮影です。
VPといわれてます。
で、いまは、そのセリフ覚えに、あたまがパンパンになってます。
企業さんの教育映像なので、専門用語がたくさん出てきます。
ふだん使いなれない言葉は、覚えるのに一苦労。
さらに教育映像なので、いわば教科書みたいなものなので、一文字一文字、ちゃんと間違わずに喋らなくてはなりません。
自分で言いやすいように変えてはいけないのです。
当日、スタッフの方がカンペを用意してくれるかも知れませんが…。
そこは僕の意地で、カンペなしでやりたいと思っています。
一般公開されない教育映像とは言え、やはり人間を演じるのだから、言葉も、“読む”ではなく、“話す”になりたいのです。
そんなわけで、僕の頭はいま、きしきしと音をたてています。
1週間で、用紙8枚をくまなく覚える…、しかも人間の言葉として喋れるようになるには大変です…!
ただ、今がんばって覚えていると、明日、明後日には、不思議と台詞が自分の中に定着してくるのです。
漬け物をつけて、味が染み込むみたいな感じです。
人間の構造って、やっぱりアナログが基本だと思います。
今日、一生懸命漬けた台詞が、日曜日には美味しい言葉になってくれていることを祈ります。
ギシギシ。
あと二週間ほどで…
もう二週間ほど、体調不良と共に生活しています…。
一方で、同じくあと二週間ほどで、舞台の本番を迎えます…!
異文化同士の人達が織り成す、コメディ舞台です✨
下北沢駅前劇場にて、2月7日~12日まで上演します。
公演詳細です↓
電動夏子安置システム第37回公演『3483』
■脚本・演出 竹田哲士
■出演
小原雄平
道井良樹
岩田裕耳
新野アコヤ
片桐俊次
犬井のぞみ
(以上 電動夏子安置システム)
大野ひろみ
風間庸平
小舘絵梨
塚原直彦(劇団モンキー☆チョップ)
日向翔梧(株式会社ALBA)
町屋圭祐(劇団昴)
ドロンズ石本
■日程 2018年2月7日(水)〜2月12日(月・祝)
■劇場 下北沢 駅前劇場
■チケット
前売券:3800円
前半割:3300円(2/7 19:30 2/8 15:00のみ・要予約)
当日券:4300円
学生割:2000円(大学生以下対象・要予約・受付時要証明証・枚数限定)
夏子割:0円(お名前が「夏子」様。要予約・受付時要証明証)
■チケット予約
以下のチケットフォームでもご予約できます。
https://www.quartet-online.net/ticket/3483?m=0gjjhda
個人的に、固まってきてしまった自分の演技を、少しでも壊そうと挑戦している今回の舞台なのです。
いわゆる“新劇”で演劇を学んできた僕としては、今回の“小劇場”の舞台は、本当に勝手が違うので、稽古の最初は正直、戸惑いの連続でした…。
が、愉快な共演者の方々のおかげで、何とか本番間近まで、やって来れてます。
思うに、同じ舞台に立てば、新劇も小劇場も、関係ないなと思います☺
Stimulate my heart!
盛岡八幡宮で、父と母と3人で、初詣に行ってまいりました。
神さまは自分のなかにいて、その神さまに向かって今年一年の心意気をお伝えする行事……、
だと僕は思っています。
自分のなかの神さまと、繋がりやすい場所が神社で、
繋がりやすい日時がお正月…、
なんだと思います。
おみくじも引きました。
驚きました…!
自分が神さまに向かって誓ったことの返答が、
そのままおみくじに書いてあるみたいでした。
やはり神社は、神さまと繋がりやすい場所ですネ…!
心が燃えます、とろ火で長く。
そんなわけで、
明けましておめでとうございます。
知恵と工夫
岩手に帰郷しています。
帰郷、しても特に大きなイベントはなく、ゆったりと時間を使うことができます。
実家の変わらぬ様子を堪能したり、親戚のもとを訪れたり。
祖母のもとを訪れたら…
これらの人形は、すべて祖母の手作り。
すごいなぁ~~!
と、何で作ったのかと聞いてみると、
胴体部分は、ヤクルト。
頭部は、湿布。
あんな見事な人形の中身が、ヤクルトと湿布って…。
オチも去ることながら、見事な発明だと思います。
また、それを全くふつうにやれてしまう祖母の脳内は凄いです。
ものがない時代を生き抜いてきた人間の、知恵と工夫が、体に染み付いているのでしょうね。
不自由なく暮らしてきた自分の、発想の乏しさが、ちと残念に思えてきます。
2018年は、生活の中に少しずつ、知恵と工夫を入れていきたいです。
皆さま、良い年の瀬をお過ごしください🙇✨
日常発掘☆
銀座九劇アカデミア、で開催されている「ステア・アドラー・スタジオ・オブ・アクティング」に参加しています。
……本当に、素晴らしいワークショップです❗
演技に必要なことを、分かりやすく、段階を経て、学ぶことが出来ます。
頭と、実践と、両方を充たすワークショップ✨
本当に、出逢えて良かった時間です。
全七回。
あと残り三回しかありません…。
一秒一秒、大切に学んでいきたいです。
頭は、過去と未来が大好き。
俳優としては、今、この瞬間と繋がる、事が大切。
その為の筋力を付けてゆくのだ。
今日はその一環で、自転車で板橋区から銀座方面まで走りました。
ずっと、“樹木”に意識を持って行きながら。
“街路樹”と今まで一括りにして着目もしていなかったものたちに、様々な違いがあるのだということが、新鮮です。
そして、樹木にずっと意識を持って行ってたからこそ、ハッと目を見張る瞬間も生まれます。
今までだったら、
「ほおほお、やっとるなあ」
程度で完結していたのに、
今日は、初めて、こういったイルミネーションに心が動きました。
僕は今まで、人工物には興味が沸かなかったのに…。
演技の勉強は、日常の見え方を変えてくれます。
日常こそ学びの宝庫なんですね、意識の持って行き方次第で。
職業病
職業病…というものがありますね。
職業柄、つい癖になってしまっている、もの、こと。
僕は舞台に立つことを、主に活動の場としています。
その為、声や、身体や、感覚が、一般社会ではそぐわなくなってきているのを、最近、感じます。
もう、普通のアルバイトや仕事は、出来ないのかも知れません。
それは俳優としては悪いことではないのかも知れません。
そして、もう一般生活には戻れない。
アーティストとして、日々を暮らしていかなくてはならない…。
改めて、覚悟を決めた一日でした。
自然の中は、心が安らぎます。
都会に出てきたからこそ、実家の岩手や、三年間住んでいた北海道の、ありがたさを感じます。
“自然に”生きたい!
お宝山
むきだしの自然を体感…。
第十一回お宝登山・長瀞アルプストレイルレースに出場してきました。
ハーフマラソンまでは走りきった事があるので、今回の距離は16㎞。
内心、余裕だと思っていた僕は甘かった…。
平坦なロードを走るレースとは、全然違いますね…!
スタートし、少し走るとまず下り、そしていきなり険しい登り道。舗装も何もされてない、登山道…。
登りきったかと思ったら、スキーの直滑降並の急斜面を下ります。しかも地面が乾いた落葉の絨毯で、滑る滑る…!
で、なんとか下り切ったらまた登り…。
この心臓の揺さぶられ方は、さすがにこたえました…。
途中、完全に登山のペースになる箇所も幾つかありました。
周りの参加者も、みんなでヒイヒイ息を荒げながら登山…
で、ちょっと平坦になったら走る→下りはスピーディーになるけど足の負担は大きい→登山→※繰返し
登り走る。転がり走る。の繰返しな訳です。
怪我人が出ても不思議じゃないレベルです。
だからこそ、反って意識は集中します。
どこに足を着けば良いか、どの向きに体を傾けたら転びにくいか、この平坦な道ならば心配機能は回復できるだろう、…とか。
一瞬一瞬が道との戦いです。
なので、気が緩むという事がなかったです。
…トレイルランって、自然の中を気持ちよく走る、って言う、優雅なイメージがあったのですが、とんでもなかったです。
山との、自然との戦いですね…。
勿論、自然界に戦いを挑んでも勝てるわけがないのですが、
その、自然に挑む、ことで人間の内側から湧いてくるエネルギーがあるのだと思います。
舞台をやっていて良かったと思うことは、腹まで使って呼吸する習慣がついてる事ですね。
周りの参加者よりも、一度に多くの息を取ることが出来、さらにそれがお腹や背中まで到達するのを意識出来るので、有効だと思います。
また、身体の使い方も有効な点です。
途中、200段の登り階段が続くとんでもない箇所があったんです。しかも一段一段が大人の膝の高さ位まであるんです。
僕は腕の力を抜き、振り子の様にして、腕の反動で階段登りを補助していました。
こういう状況に応じた身体反応が出来ることは、舞台をやっていて良かった事だと思います。
山頂までたどり着き、スタート地点に戻って行くのですが、そこから延々と下り坂が続きます。
2㎞位かな…、ずーっと砂利道を下るのです。
膝が笑う…というのは体験した事あるけど、
肘も笑うのですね…、これには初体験。
急斜面を下るときは、膝のクッションだけでなく、肘のクッションも使っているものなのですね。
まさに転がるように道を下りました。
下りの最中、沢山の登山客の方とすれ違いました。
「頑張れー」
「ナイスラン!」
…声がけしてくれるんですよね。道を譲ってくれるんですよね。
本当にありがたい…。笑顔を返す余裕は僕にはなかった…
地獄の下りを何とか終えると、最後の登り…、そしてまた急斜面下り…。
ここら辺になると、もう身体は内も外もガタガタなのが分かります…。
まさに“さいごのちからをふりしぼる”
ゴール…。
完走。
1時間38分。
僕は男性の、45位でした。
今日は何人いたのか分かりませんが、300人くらいだ…、と周りから聞こえて来ました。
その中では、なかなかの順位じゃないかと思います。
むきだしの自然と、がっぷり四つで取り組みました。
久し振りに、大いなるものと戦いました。
戦う、という感覚は、今日得た感覚に近いのかもしれないと感じました。
ゴール後、豚汁が振る舞われました。
ゆっくりと頂きます。
山の空気で冷えていた僕の食道や気管や胃が、じんわりと温まってゆくのを感じました。
ありがとうお宝山。
ありがとう長瀞町。
ヒトが本来持っているはずの感覚を呼び覚ましてくれる、素敵なところです。