引き継がれてきたもの

ブロードウェイミュージカル『Allegiance』を観てきました。

お台場の映画館での上映会です。

いやはや…、
見終わった後には、
「いやぁ~、よかったぁぁぁ…」
としか言えませんでした。
感動を言葉で上手く表現することが出来ず、
“よかった”しか口から出てこないのです。
そして、それで構わないのだとも思います。

太平洋戦争中、米国に拘束された、日系人の方々の物語です。
米国に住んでいながら、敵国の出身だという事で、家や、畑や、財産や、そして自由までも奪われてしまった日系人の人達…。
僕は恥ずかしながら、そういう立場にいた方々の事をほとんど知らなかったです。
米国に忠誠を誓うと訴えながらも、見た目等でそれを認めて貰えない人達。
その葛藤や、それによって生じる軋轢が、見事に舞台の上で表されていて、僕は胸をうたれました。


歌の力、は本当に凄いとあらためて感じました。
人間の情感を、いちばん強い形で訴える事が出来るのは、歌かも知れないとすら思いました。

僕のお祖父ちゃんやお祖母ちゃん、そのお父さんやお母さんは、国同士の戦争に巻き込まれ、何とかその中で、生活し、生き抜き、子どもを宿したのだなぁと思いました。
そして今の僕にまで、命が引き続いているのだと想像しました。
戦争の渦中、女性のお腹に宿った新しい生命は、実に尊く感じる存在ですね。


多くの現代人に観て欲しい作品です。
そして、出来ればいつか、僕は、なまで観ることが出来たらなと思います。


f:id:keisukemachiya:20171113191419j:plain